IT-M3600シリーズは、双方向電源と回生型直流電子負荷で構成される1つのデバイスに2つの機器を統合します。直流電子負荷として使用される場合、そのエネルギー回生機能は、吸収されたDC電力をAC電力に変換し、ローカルグリッドに戻すことができます。直流電源として使用する場合は、広範囲の双方向直流電源です。 IT-M3600は、両方の機器の利点をうまく組み合わせており、1Uハーフラックのわずかなサイズで、スペース、時間、コストの節約にも役立ちます。 IT-M3600は高精度の出力と測定を備えており、マルチモジュールバッテリー、マルチチャネル電源、マイクロインバーター、半導体デバイスなどの複数のテストフィールドに適しています。
♦高密度設計:1Uハーフラック ♦ワンボタンでソースとシンクの切替 ♦DUTとグリッド間の双方向のエネルギーフロー ♦高効率な回生:最大90%回生 ♦バッテリー放電テスト/シミュレーション機能 ♦8種類入力モード:CC/CV/CP/CR/CC+CV/CV+CR/CR+CC/CC+CV+CP+CR*1 ♦マルチチャンネルの独立制御、同期制御またはトラッキング制御 ♦マスタースレーブ並列運転:最大16台迄 ♦高速測定:16台電源を接続しても10回/秒の更新レートを維持 ♦CV/CC優先モード選択可能 ♦太陽電池I-V曲線模擬機能*2 ♦出力抵抗値可変 ♦電圧と電流の立上り/立下り時間設定可能*3 ♦温度測定機能、過熱保護 ♦シーケンス機能(list) ♦保護機能:OCP/OVP/OPP/OTP/UCP/UVP/停電保護 ♦回生異常保護/Sense異常保護/Foldback機能 ♦電力系統状態の自動検出により、信頼性の高い系統接続を実現 ♦プリチャージ機能:電流のオーバーショート防止 ♦オプション:逆接防止ユニット ♦オプション:GPIB/USB/ RS-485/ RS-232/ CAN/ LAN/ 外部アナログ通信インタフェース *1:複合動作モードは電子負荷機能のみ使用できます。 *2:販売予定 *3:電子負荷機能は電流の立上/立下時間のみ設定できます。
アプリケーション
様々な小容量バッテリー充電及び放電 電動自動車、バランスバイク、ドローン、掃除ロボット等 バッテリーシミュレーター、バッテリーI-V曲線模擬 サーボモータ、無人マシーン、スマートメータテスト等 半導体IC、リレー、ワイヤーハーネス等のエージングテスト 電力調整器、インテリジェント電子スイッチ、自動制御ボックステスト等 小型太陽光発電I-V曲線のシミュレーション マイクロインバーター、太陽光発電IC 電力モジュールテスト
ワンボタンでソースとロードを切替
IT-M3600は、2つのデバイスを1Uハーフラックの小型サイズに統合し、これは、高性能の双方向DC電源として動作するだけではありません。また、回生型直流電子負荷としても動作します。
1Uハーフラック
IT-M3600は、1Uハーフラックのサイズで、最大出力電力は800Wです。高電力密度に加えて、高分解能、高精度、高安定なども備えています。出力電力は最大600V、出力電流は最大30Aの超ワイドレンジ出力設計の12モデルのシリーズは様々なアプリケーションで幅広く使用できます。
ソースとシンクのシームレス切替
IT-M3600は、双方向電源と回生負荷を一つのユニットに統合し、高速切替をサポートします。ソース及びシンクモードでは、このような正電流と負電流のシームレスな切替は高速で、シームレスであり、テスト中の電流または電圧のオーバーショットを抑制します。バッテリー、バッテリーパッケージング、バッテリー保護ボードなどのストレージユニットに関連する様々なテストに幅広く使用できます。
高効率回生
IT-M3600シリーズの回生効率は最大90%です。電気と冷却の両方でコストを低減します。低騒音のテスト環境を実現できます。
バッテリーシミュレーション機能
IT-M3600は最大99個バッテリーセルの直列および並列接続のシミュレーションをサポートします。フロントパネルからバッテリー電圧、容量、抵抗、SOCを設定することにより、バッテリーマトリックスをすば やく選択できます。オプションのBSS2000バッテリーシミュレーションソフトウェアを提供します。共通パラメーターを設定することにより、バッテリ曲線を自己定義できます。また、バッテリーの初期容量を 設定して、さまざまなバッテリーステータスでのDUT特性を検証できます。BSS2000はmatlabバッテリーモジュール或いはcsvファイルのインポートをサポートします。実際のバッテリー特性を再現できます。
バッテリー充放電機能
IT-M3600シリーズの回生型双方向直流電源は、ソースとシンクのシームレス切替、出力抵抗も設定できます。バッテリーの充電/放電特性をシミュレーションし、他のテストも実行できます。複数のバッテリーセルをテストするだけでなく、バッテリーパックのテストも使用できます。各種試験条件での電池設定やデータ処理、チャートのプロットも可能です。
マルチチャンネル独立制御、最大256チャンネル
IT-M3600シリーズは、独立したマルチチャンネル設計を備えています。複数台のIT-M3600で多チャンネルの電源と電子負荷システムを構成でます。1台IT-M3400とPCに通信すると、複数台のIT-M3600をソフトウェアで独立制御できます。最大16*16チャネルをサポートします。1台の37Uラックケースには64チャネルを収納できます。並列接続によって異なる電力範囲でDUTをテストでき、テストをより柔軟にし、デバイスの使用をより効率的にできます。
保護機能
IT-M3600は各種保護機能を備えており、OCP、UCP、OVP、OTP、OPP、UCP、回生異常保護、停電保護、Sense異常保護等を提供します。独自のFoldback機能はCV/CCモード切替時に出力をオフにして、電圧オーバーシュートと電流オーバーシュートに敏感なDUTを保護します。送電網の状態を自動検出できるため、送電網が突然切断されると製品がシャットダウンし、高信頼性の送電網接続と単独運転保護を実現できます。プリチャージ機能は、電流のオーバーシュートを防ぐことができます。逆接保護ユニット(オプション)を選択して、アンチリバース保護機能を実現し、バッテリーサージを効 果的に抑制します。
複数の操作モード
IT-M3600の直流電源と直流電子負荷は、CC/CV/CP/CRの4つの基本動作モードを提供します。 IT-M3600の直流電子負荷モードで更に CC+CR/CV+CR/CV+CC/CC+CV+CP+CRの4つの複合動作モードを提供します。
CC/CV優先モード
CC/CV優先モードは長期テスト中のいくつかの重要な問題を解決することを支援します。特に、高速及びオーバーシュート抑制必要のアプリケーション等のテストを容易にします。高速電圧のテストの場合、CV優先モードを選択して、高速電圧立上時間を取得できます。CC優先モードを選択する場合、電流オーバーシュート抑制、CC動作条件下のDUTテストに適用できます。レーザーテスト、ICテスト、充放電テスト、自動車電子部品等の電源過渡シミュレーションなどのさまざまなアプリケーション分野で使用されます。
並列運転機能
同じモデルの複数台IT-M3600のマスタースレーブ並列運転をサポートして、より大電流と大容量出力を実現します。最大16台まで並列接続できます。複数台IT-M3600の並列出力と1台単独出力と同じ高速測定機能をサポートします。