IT8200シリーズは、高効率の電力回生機能を持つプログラマブルAC/DC電子負荷で、電力を無公害でグリッドに戻し、電力と放熱コストを節約しながら、省エネと環境保護の要求に応えます。IT8200は、電気自動車と系統の試験(V2G)、電気自動車充電ステーション(EVSE)、インバータ(Inverter)、エネルギー貯蔵コンバータ(PCS)、無停電電源装置(UPS)など幅広いアプリケーションで使用することが可能です。IT8200シリーズは、2Uサイズで最大6kVA、3Uサイズで最大15kVAという高い電力密度を実現し、マスター・スレーブ並列化により最大960kVAまで容易に拡張できる設計となっています。研究開発、テスト、システム構築に最適です。
♦高電力密度設計:2Uサイズで6kVA、3Uサイズで15kVA
♦Vrms/Arms/Freq/CF/PF/UTHD/ITHD/±Vpeak等の16項目のパラメータを測定
♦マスタースレーブ並列機能:最大960kVA入力可能 *1
♦効率電力回生
♦入力電圧:350V(L-N)
♦入力モード:単相/三相/逆相
♦入力周波数範囲:16~500Hz
♦NORMAL/LIST/SWEEP/Surge&Sag機能装備
♦任意波形入力機能、CSVファイル波形インポート機能
♦豊富な波形データベースを内蔵
♦タッチパネル設計、シンプルなUI画面
♦通信I/F:USB/CAN/LAN/デジタルIO標準装備接口
♦オプション:GPIB/アナログ制御&RS232
♦AC入力モード:CC/CP/CR/CS/CC+CR/CE
♦CEモードは単相整流RLCと並列RLC模擬可能
♦DC入力モード:CC/CR/CP/CV/CC+CV/CR+CV/CP+CV/
CC+CR/CP+CV+CR+CC(オートモード)
♦ACモードは、整流モードと非整流器モーをサポート
♦CF可変:1.414~5.0
♦位相可変機能:設定範囲-90°~90º *2
♦単位力率1機能により、電流波形を電圧波形に追従させ、力率を限りなく1に近づける
♦三相AC入力モードはYとΔ配線をサポート
♦最大50次迄のTHD模擬/解析機能、IEC61000-3-2/3-12テスト機能内蔵 *3
♦ローディングとアンローディングの角度制御機能:0~359°のフルレンジが設定可能
♦保護機能:保護自動クリア、瞬時過電圧POVP、瞬時過電流POCP、低電圧UVP、ソフトウェアウォッチッグ等
*1 1U/2Uモデルは最大16台並列、3Uモデルは最大64台並列
*2 整流機能ONの場合に位相可変の設定範囲はピークファクターに制限される
*3 電圧/電流高調波解析、電流高調波模擬、基本波≦60Hz
回生型・交流/直流電子負荷
新しい多機能・回生型・大容量交流電子負荷として、IT8200シリーズはAC/DC入力モー
ドともに88%の高回生効率を持ち、試験中に発生するエネルギーを熱として消費するのではなく、工場内で直接回収して使用する「グリーン・エネルギー」ソリューションを提供します。
単相、三相、逆相モード
IT8200シリーズの単相、三相、逆相モードはパネルメニューから選択でき、非常に柔軟な動作モードを備えています。350Vモデルを逆相モードで使用すると、元の電力の2/3を維持したままで、最大700Vの単相入力電圧を実現できます。三相入力モードでは、パネルからY接続とΔ接続を選択でき、Y接続の場合にC相欠相機能に対応します。自由で柔軟な組み合わせで、幅広い試験要求に対応します。
IT8200シリーズは、交流入力モードで第1象限と第3象限で動作でき、電圧と電流が常に同じ方向になります。このとき、全波、正の半波、負の半波などの波形の整合性を選択できます。
CF:1.414~5.0可変
クレストファクター(CF)は、波形の極端なピークを示します。正弦波が必要な用途では負荷側の電流波形のCFが1.414又は近いCF値が望まれます。しかし、実際には負荷側電流波形のクレストパターンが非常に鋭くなることがあり、正弦波形の開始点が0度から正方向にずれるCFが1.414より大きくなることがよくあります。IT8200のCFは1.414~5.0調整でき、また位相シフトを-90°~90°設定できて、結果の振幅を補正し、実効値を一定に保つことができます。これにより、フィールドテストの条件をより正確にシミュレーションし、測定物(UUT)の信頼性を確保できます。