IT7900Pシリーズ高性能・回生型・グリッドシミュレータは、グリッドシミュレータと4象限パワーアンプだけでなく、4象限回生AC/DC電子負荷として使用できるオールインワンテストソリューションです。完全な4象限動作、回生機能はグリッドに電力をフィードバックでき、環境保護のニーズを満たすだけでなく、多くの電力と熱放散のコストを節約できます。コンパクト、モジュラーおよび有効な構造の設計は3Uサイズで最大出力15kVAまで可能にし、マスター・スレーブ並列接続により、最大960kVAに拡張できます。カラフルなタッチスクリーンと直感的なGUIにより、IT7900Pは多様な波形を直接定義できます。豊富な操作モードは、単相、三相、逆相、マルチチャネルなどの試験要件に対応できます。PV、ESS、EVなど様々な分野で幅広くご利用いただけます。
基本特長
♦高電力密度:2Uサイズで6KVA、3Uサイズで15kVA ♦出力電圧:0~350Vrms(L-N) ♦高効率電力回生機能 ♦マスタースレーブ並列機能:最大960kVA *1 ♦豊富な波形データベース内蔵 ♦単相/三相/逆相出力、逆相モードは定格電圧の200%まで対応 ♦NORMAL/LIST/SWEEP機能内蔵、Surge&Sag機能と重ね合わせることが可能タッチスパネ採用、シンプルなUI画面 ♦位相0〜360°設定可能 ♦最大50次までの高調波模擬・分析機能、IEC61000-3-2/3-12などの試験規格内蔵 *2 ♦任意波形出力機能、CSVファイルインポート機能 ♦電流源オプション *3 ♦通信インタフェース:USB/LAN/デジタルI/O標準装備 ♦オプション:GPIB/アナログ制御&RS232 ♦保護機能:保護自動クリア、瞬時過電圧POVP、ソフトウェアウォッチッグ等 電源特長 ♦回生型・4象限グリッドシミュレータ ♦出力周波数:16〜2400Hz *4 ♦PHiLアプリケーション用のパワーアンプ機能 ♦アイランドテストモード:R、L、C、有効電力、無効電力設定が可能 ♦出力モード:AC/DC/AC+DC/DC+AC ♦マルチチャンネル機能で1台で3CH出力可 *5 ♦出力インピーダンス可変機能 ♦ハーモニック/インターハーモニック波形合成機能 ♦周波数・位相ロック機能で6相/12相出力可 ♦低電圧ライドスルー、位相ジャンプ、周波数変化、高調波注入などの系統連系規制テストに対応IEC61000-4-11/4-13/4-14/4-28の規制波形内蔵。 ♦さまざまなトリガー入力/出力信号を提供、振幅/周波数が変化すると、トリガー信号はDUTの現在の波形を同期的にキャプチャするために生成専用ソフトウェア無償(ダウンロード)オプション:民間航空電子機器およびIEC関連規格テスト専用ソフトウェア *3 電子負荷特長 ♦回生型交流電子負荷、回生型直流電子負荷機能 ♦AC入力周波数:16Hz~500Hz ♦AC入力モードはCC/CP/CR/CS/CC+CR/CE ♦CEモードは単相整流RLCと並列整流RLC模擬可能 ♦DC入力モード:CC/CR/CP/CV/CC+CV/CR+CV/CP+CV/ CC+CR/CP+CV+CR+CC(オートモード) ♦AC入力モードは整流モードと非整流モードをサポート ♦CF可変:1.414~5.0 ♦位相可変機能:設定範囲-90°~90º *6 ♦単位力率1機能により、電流波形を電圧波形に追従させ、力率を限りなく1に近づける ♦ローディングとアンローディングの角度制御機能:0~359°のフルレンジが設定可能 *1 3Uモデルは最大64台並列 *2 電圧/電流高調波解析、電流高調波模擬、基本波≦60Hz *3 近日公開予定 *4 双方向交流電源モードとアイランドテストモードの場合:16~150Hz *5 単相モデル機種は3CH機能無し *6 整流機能ONの場合に位相可変の設定範囲はピークファクターに制限される
電源・電子負荷一体型
IT7900Pシリーズは、回生型双方向交流電源(IT7900)、プログラマブル交流/直流電源(IT7800)、回生型交流/直流 両用電子負荷(IT8200)の3製品機能を統合しています。
4象限出力
IT7900Pシリーズは、4象限フルグリッドシミュレータであるだけでなく、4象限すべてで動作可能なAC/DC電子負荷であり、従来の機器のシミュレーション範囲を2象限のみに拡張し、優れた双方向で動作します。高効率的な電力回生機能との組み合わせにより、PVインバータなどの系統連系製品の周波数変動、電圧過渡現象、アンチアイランド試験などに適しています。
高効率の電力回生
IT7900Pは、グリッドシミュレータとして、または電子負荷として使用する場合、ACおよびDCの両モードで高効率的な電力回生を提供します。DUTで発生したエネルギーはIT7900Pで回収し、熱として消費するのではなく、直接工場で使用でき、省エネルギーや環境保護を貢献できます。
アイランド対策効果検証のための専門的なアイランドテストモード
IT7900シリーズは、系統連系製品のアイランド現象に対する認証試験に対応するため、専門的なアイランド現象試験モードを開発しました。RLCパラメータの調整や有効電力・無効電力パラメータの設定により、純粋な抵抗性または非線形グリッド負荷のシミュレーション効果を得ることができ、さらに、異なる等価インピーダンス、バランスおよびアンバランス三相負荷の下でアイランド型保護に対するグリッド接続DUTの応答時間の検証を行うことが可能です。このソリューションにより、エンジニアは試験回路を簡素化し、RLC負荷や電力計などの追加機器のコストを削減することができます。
データ収集とシミュレーション
IT7900Pシリーズは先進のデジタル・シグナル・プロセッサを搭載したデータ収集システムを統合し、デジタルオシロスコープ、パワーメーター、デジタルマルチメーターの測定および波形解析機能を提供します。電流測定精度は0.1%+0.2%FS、電圧測定精度は0.1%+0.1%FSの高精度を実現します。6本の波形を同時に表示でき、コスト削減だけでなく、配線接続の手間も省くことができます。IT7900Pのトリガー設定により、DUTの電圧波形を同期して捕捉し、データ収集とシミュレーションの機能を実現できます。収集した電力系統の異常電圧データをIT7900Pに取り込み、電力系統の状態を再現したり、波形の繰返し時間やオフセットなどのパラメータも設定できます。
パワーグリッドと低電圧ライドスルー(LVRT)試験のシミュレート
低電圧ライドスルーとは、系統事故や外乱により電圧低下が発生した場合、一定の電圧範囲内では系統から切り離さずに発電システムの運転を継続し、さらに無効電力を供給して系統の電圧回復を助ける機能です。LVRT条件下での試験パラメータを編集できます。高速応答により、LVRTの試験要件に完全に対応できます。また任意波形機能とシーケンス機能により、瞬停、サージ、電圧上昇・下降など、様々な系統擾乱波形をパネルやソフトウェアで編集し、シミュレーションすることが可能です。