IT7800シリーズは大容量プログラマブル交流/直流電源です。3Uサイズで最大15kVA出力可能で、350Vおよび500Vの高電圧出力を実現し、マスター・スレーブ並列運転により最大960kVAの大容量AC/DC出力が可能で、直感的で使いやすいUIを備えた液晶タッチパネルデザインにより、迅速かつスムーズな操作が可能です。IT7800シリーズは、シーケンスや高調波やさまざまな任意波形の出力をシミュレートするためのパワーメータや任意波形発生器を内蔵しています。単相、三相、反転、マルチチャンネルの4つの出力モードから選択して、さまざまなテストシナリオをシミュレートすることができます。プログラマブルな出力インピーダンスや充実した測定機能により、新エネルギー、パワーエレクトロニクス、研究機関などの研究開発、生産、品質管理などのさまざまな段階で幅広く使用されています。
特徴
♦ PWMインバータ方式、高電力密度、3Uサイズで15kVA
♦ 出力モード:AC、DC、AC+DC、DC+AC
♦ マスタースレーブ並列運転自動電流分割、最大960kVA迄出力
♦ 出力電圧(VL-N):350V / 500V*1
♦ 最大50次の高調波分析と模擬*4
♦ 3CH機能:1台交流電源で1〜3個のDUTを同時にテスト可能*2
♦ 出力周波数:16~2400Hz、電圧と周波数の出力可変
♦ 単相または三相パワーメータ内蔵
♦ 出力モードは単相、三相、逆相などの出力モードを選択でき、三相不平衡、三相高調波不平衡、欠相試験、相順逆などの各種試験をシミュレート可能*3
♦ IEC61000-4-11、IEC61000-4-13、IEC61000-4-14、IEC61000-4-28テスト等の規制波形テストに適合出力インピーダンス可変機能(IEC61000-3-2、IEC61000-3-3)IEC61000-3-3標準テスト波形機能*5
♦ 任意波形出力機能、CSVファイルをインポート機能
♦ 豊富な波形データベース内蔵
♦ シーケンス機能は各種電源変動シミュレーション可能
♦ さまざまなトリガー入力/出力信号を提供し、振幅/周波数が変化すると、トリガー信号を生成し、DUTの現在波形を同期的にキャプチャ可能
♦ 出力開始/停止位相角は0~360°設定可能
♦ Relay CTRL機能:被測定物と交流電源の電気的絶縁が可能
♦ 通信I/F:USB/CAN/LAN/デジタルIO標準装備
♦ オプション:GPIB/アナログ&RS232
♦ PC専用ソフトウェア無償(無償ダウンロード)
♦ SCPIコマンド制御機能
*1 500Vモデル近日公開予定
*2 3kVA機種は無し
*3 3kVA機種は単相のみ対応
*4 電圧/電流高調波解析、電圧高調波シミュレーション
*5 近日公開予定
3Uサイズで15kVA 高電力密度
IT7800シリーズは、3Uという限られたスペースで最大15kVAの電力出力を実現するだけでなく、従来の交流電源の1/12のサイズで最大350V/500Vの電圧出力を実現することで、試験スペースを大幅に削減し、実験台に直接置くことができるハイパワー試験ソリューションを提供しています。
マスタースレーブ並列運転
IT7800シリーズの並列出力は最大960kVAまで対応させることができ、キャビネットを分解することなく簡単に並列化することができます。各並列ユニットの同期を確保するための同期化されたOn/Off入出力信号が付属しており、複数のユニットが同期して電流が均等に流れるようになっています。並列してもすべての機能が持っており、精度の低下もありません。これにより、単体でのテストでもシステム構築でも、電源システムの構築がより早く、より柔軟に、より経済的になります。
マルチチャンネル機能
IT7800シリーズのマルチチャンネル機能は、ハードウェアを追加することではなく、独立した3つのDUTを同時にテストできます。従来では、3つのDUTをテストするためには3台のAC電源が必要でしたが、IT7800の交流電源ならば、1台で対応できます。例えば、IT7809-350-90の定格は9kVAで、単相or三相の9kVAのDUTをテストでき、または最大3つの単相DUTの試験(各CH最大3kVA出力)に使用することができ、多目的に活用することができるユニットとなっています。
出力モード:AC、DC、AC+DC、DC+AC
IT7800シリーズは、AC、DC、AC+DC、DC+ACの4つの出力モードを備えており、純粋なAC/DC出力だけでなく、AC+DCとDC+ACの出力モードで「DCバイアス付きAC出力」や「リップル付きDC出力波形」を提供し、より多くのテストアプリケーションを提供できます。
単相、三相、逆相出力機能
IT7800シリーズでは、単相、三相、逆相の各出力モードが用意されており、パネルメニューから選択できます。IT7800は、三相アンバランス、三相高調波アンバランス、欠相試験、相順反転、及び他の多くの試験をシミュレートするようにプログラムできます。IT7800の逆相モードは、元の電力の2/3を維持しながら電圧を2倍に出力することで、高電圧ソリューションを提供します。例えば、350Vに設定した場合、逆相モードを選択すると、実際の出力電圧は700Vに達します。